(新居浜市内の小学校の遠足のメッカ・えんとつ山)



住友・別子銅山記念館を後にし、歩いて生子山城跡を目指して登山道入り口へ。


目標は、この「えんとつ山入口」の標識です。


ここから15分ほどクネクネと、蛇行する歩道を上がりますと、尾根に突き当たりました。



はい、←左に行くと私の目的地「生子山」。


右→に行きますと、「えんとつ山」です。



左はこんな感じ。



右はこんな感じ。


せっかくなので、右に向かってから左に行こうと思います。



尾根を右に進むと、


あっ!


えんとつや!



この綺麗な歴史ある煉瓦造りのえんとつは、ここまで運ばれてくる銅鉱石を精錬していた、住友・旧山根精錬所のえんとつだったのですね!



史跡として整備されているので、とても美しい佇まいです。


企業城下町としての新居浜市のシンボルとも言えます。



また、山の斜面の木がきちんと刈られていますので、とても見晴らしが良いです。


新居浜市が一望できました!


中央に流れる川が国領川。


おそらく夜には、新居浜市の夜景が綺麗に見えるでしょう。


そう言えば、新居浜のお檀家様のご法事の折に、


「生子山ってご存知ですか?」


と、お聞きしましたところ、施主様の息子さんが、


「あそこはえんとつ山と言ってね。小学生の頃、よく遠足で行ったよ。あの頃はね、えんとつの中に入れて、一緒に行った子が扉を開けたら、人が◯を◯っとってね。それからパトカー呼んで大変やったわい」


と言われるのを、ふと思い出しました……。


改めて「えんとつ」をシゲシゲと眺める私……。


さすがに、夜はちょっとな……。


えんとつに向かい手を合わせ、般若心経と光明真言を唱えておきました。



国領川の右側に見える山が藤田氏の居城した岡崎城跡。



向かって左側に見える山が、新居浜市民憩いの場である滝の宮公園がある、金子城跡です。


戦国末期に新居郡・宇摩郡の両郡の実質上の支配者であった金子元宅(かねこもといえ)の山城があったところです。(ブログに掲載済み)



このように案内板もボランティアの方々によって設置されています。


住友グループのように、しっかりしたバックボーンがあると、このように綺麗に保たれます。


住民と行政だけでは、難しい時代に差し掛かっています。