たまたま泊まっておりましたホテル?カプセル?の前に小さな神社がありました。


あまりにも市内の生活空間に溶け込んでおり、ある意味で存在感がないので、通り過ぎていたのですが、何度か同じ道を往復する内に気が付いて立ち止まりました。



案内板を見ますと、その名は神明神社。


近衛天皇がしばしば皇居とした、自身の養父であった藤原忠通卿の邸宅跡があったことから、この辺はその昔には「四条御所」と呼ばれていた、とあります。


そう考えると、京都は昔の通りの名残を色濃く残す街とは言われながらも、昔の様相とは相当変わってしまったことが、現在のこの辺の街並みからわかります。



明治の頃まで、天台宗のお寺があり、この神社も兼帯していたのですが、そのお寺が廃仏毀釈により無くなり、このお社のみが取り残されるように残ったようです。



今の姿からは想像が出来ませんが、実はこの神社は謡曲「鵺(ぬえ)」の舞台となった地なのです。


この神社には、ご神物として2本の矢が遺されており、これは源頼政が妖怪・鵺を退治した時に用いた矢だと言い伝わっているそうです。



鵺って知ってますか?


私は子供の頃に、ゲゲゲの鬼太郎が好きでよく観ていたので知ってました。



こんな姿。


『平家物語』などに登場するそう。


猿の顔、狸の胴体、虎の手足を持ち、尾は蛇。


一説には、北東の寅(虎)、南東の巳(蛇)、南西の申(猿)、北西の乾(犬とイノシシ)といった干支を表す獣を表したものとの説もあります。


そう考えると、旧越智郡にも同じ名前の地名が散らばっている……閃き💡!


またひとつ気がついたかも⁈


ありがたいことです。


お賽銭を入れて礼拝して失礼しました。