この度、4月20日に神奈川県鎌倉市手広にあります高野山真言宗・青蓮寺さんの正御影供の法会にご招待頂き参らせて頂きました。



御詠歌の先輩であります横浜市の般若院さんの御住職が訳あって、この青蓮寺さんの兼務住職となられました。


そのご縁もあり、今回の正御影供の法会で法話と御詠歌をさせて頂きに参った次第です。


ご存知ない方も多いと思いますのでご説明しますと、正御影供(しょうみえく)とは、弘法大師空海上人が高野山奥之院にて御入定なされた3月21日に営まれる法会のことで、いわゆるお大師様のご法事と言えます。


こちらでは、旧暦にのっとって便宜上、この日に旧正御影供を執り行います。


こちらの青蓮寺さんのご本尊様は、鎌倉時代に彫られた弘法大師像で、多くの他の大師像とは違い、衣体は彫られていない裸形像で腕の関節などには鎖が用いられて動かせるようになっており、高野山奥之院のお大師様と同じく、お衣替えができる構造になっています。


そのため、このお寺のお大師様は「鎖大師」という通称で呼ばれています。


このような尊像は非常に珍しく、全国にも数体しかないため、国の重要文化財にも指定されています。


この日は年に3度のご開帳の日でもあり、そのお姿が直接拝める貴重な日でもありました。



私は前日にジェットスターで成田入りし、都内のカプセルホテルに宿泊した後、早朝に出て大船まだ電車、そこからバスに乗り換え、鎖大師というバス停でおり歩きました。



到着。


お寺の前の道は2車線で決して広くないのですが、江ノ島に抜ける数少ない峠道ということもあり、交通量が非常に多いです。



寺務所。



本堂。



午前10時頃に到着すると、御住職さんをはじめ、お寺の総代・世話人さんや近隣のお寺さん方が忙しそうに準備をされていました。


御本尊を近くで見させて頂きました。


護摩を炊いてきたからか?


お顔は真っ黒になっております。


思っていた以上にリアルで精巧な造りの御尊像に、


お大師様はこんな感じだったのかな?


と、繁々と見つめてしまいました。



午後1時より私の法話に始まり、御住職さんと御詠歌同期の玉ちゃんと私の3名で御詠歌のご披露。


その後、結集寺院さん方によります散華・対揚付きの中曲理趣三昧法会。


さらに御詠歌の合唱曲と宗教舞踊。


般若心経では、私が太鼓も叩かせて頂きました。



檀家さん以外にもたくさんのお参りが来られておりました。


この日は、鎖大師さんのお寺の庫裏に泊めて頂きました。


お手伝いされていた結集のお寺さん方と一緒にお食事を頂戴致しました。


皆様、お上品な方ばかりで癒されました。


ありがたいことです。